正負電源を作ってみよう!(チャージポンプによる方法) 08年6月15日 さて、前回の続きです! 前回の終わりに、正負電源を作る手段として二つ挙げていましたがそのうちレギュレータを使うものは 私がすっかり勘違いしていました。レギュレータで"正電源"から負圧を作れると思っていたのですが 負電圧用のレギュレータは負圧をダウンコンバートするだけのものみたいです^^; 知識不足でした。 そこで、今回作ってみたのはチャージポンプを利用した方法です。 LT1144というICを使います。秋月電子で300円とちょっと高いです。LT1144が買えそうな所が 案外なかったので秋月電子で他にもニッケル水素006P電池を買っちゃいました。↓今回買ったもの。 さて、さっそくLT1144を使ったチャージポンプ回路を組んでみようと思います。 回路図は以下の様になります。たったこれだけで正負電源が得られます。 こちらの回路図では電源には006Pの乾電池を使っていますが実際には降圧コンバータで5v程度に 降圧したものを接続します。これで正負5vが得られます。 次に、この正負電源をオートラインセレクターに接続しますがちょっと加工する必要があります。 セレクターの電解コンデンサC1,C2,C7,C8 フィルムコンデンサC3,C4,C5,C6 抵抗R1,R2 と4556ADを抜きとります! そして、先程作ったLT1144のグランドを基板上C8の正極に、正負電源の正電圧出力を C1の正極に、負電圧出力をC2の負極に接続します。 これで、元の単電源から全てグランドが共通な電源を取ることができました! しかし!実際に、使ってみたら負圧が1.4Vまで低下して使えませんでした。 そこで、TL074を一つ抜いてみたところ負圧が約3VになったのでTL074を一つ抜いて消費電力を減らして 使用します。具体的にはまずTL074A(文字が読める方から見て左側のTL074)を抜いてください。 そして、信号を直接バイパスさせるために以下の写真の様に TL074の3番ピン-OUT_A2、10番ピン-OUT_A1を接続します。 これで完成です! 早速、安定化電源→100円降圧コンバータ→ラインセレクターの順番の接続にナビを入力に入れて無事に動作しました! こうもズバッと問題が解決できるとうれしいですね。 ただし、ここまでの改良の工程を一気にやろうとするとちょっと大変かも。。。 これから、オートラインセレクターを作る方は電池駆動にするかバッテリー駆動に するかを決めてから作るといいかと思います。 --------------------------------------- index.html へ戻る |